各部分の名称
ここでは茶碗を例にとり、各部分の名称についてお話します。
まず口をつけるところは、「口」か「口縁」と言います。
外側は「胴」であり、底近くが「腰」、腰のすぐ下で底へ向かい曲がっているところは「高台脇」、底のでっぱりにくっついている部分は「高台際」と呼びます。
中のお茶が入る部分は「見込み」と呼ばれ、底のお茶が溜まるところは「茶溜まり」と呼ばれます。
一般的に、茶碗の下の部分には、丸い底がついている場合が多いですが、これは「高台」と呼びます。ひっくり返し、底部分の輪の中を「高台内」、高台の接地部分を「畳付き」と呼びます。
お抹茶をいただくお茶会などでは、畳に茶碗を置くので、茶碗の一番底にこの名前が付いたと伝えられています。
高台の模様にも、それぞれの焼き物の特徴があらわれていることが多いですから、茶碗を手にとり各部分を眺めてみて、どこの焼き物なのかを判別できるようになるとベテランといえます。